知らなきゃ投資やめろ FRBの使命3つと株価への影響

株式・為替

前回の記事で新型コロナウィルス発生後の相場の動きついてご説明させていただきましたが

今日は、お金を刷りまくった各国の中央銀行がどのように平常運転に戻していくのか?という部分について書きたいと思います。

米国の中央銀行であるFRBの使命とは?


FRBの使命は大きく2つあります。それは「物価の安定」と「雇用の最大化」です。これをDual Mandateと呼んだりします。


上記の二つを達成するためにFRBの政策は決定されます。 FRBを知らないという方は下記を参照ください


FRB(連邦準備制度)は、アメリカ合衆国の中央銀行制度である。ワシントンD.C.にある連邦準備制度理事会が全国の主要都市に散在する連邦準備銀行を統括する。連邦準備制度理事会は連邦議会の下にある政府機関であるが、予算の割当や人事の干渉を受けない。各連邦準備銀行は株式を発行する法人である。

出典:Wikipedia

法人である…法人とは、国のものではなく民間の…おっと…誰か来たようだ…

日銀2つの使命

一方で、我が国の中央銀行である日本銀行は、「物価の安定と金融・決済システムの安定を達成する」ことを使命として掲げています。

FRBにある雇用の最大化というものがないことが特徴ですね。

中央銀行ができること

中央銀行が前述の指名を達成するためにできることは大きく二つあります。

  • 政策金利の変更
  • 国債の買い入れによる金融資産の購入

上記の二つのどちらか若しくは両方を行使して使命の達成を目指します。
誰が決めるのか?というとアメリカではFOMC、日本では金融政策決定会合で決められます。


FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの金融政策を決定する会合のことです。

政策金利の変更

1つは政策金利の変更の詳細これは、民間銀行(UFJとか)が中央銀行に預けておいた時のお金(日銀当座預金)の利子率を上下させることによって、民間銀行が企業や個人に貸し付けを行う量を調節します。


日銀は基本的に潰れないので、日銀に預けておけば、超安全です。そこで利子がつくようであれば、わざわざ事業に失敗するリスクのある企業や個人に貸し付ける必要はないわけです。

一方で日銀当座預金に預けていても利子率が低かったり、マイナスになっていたら、銀行もリスクを取って企業や個人に貸付を行おうか。ということになるわけです。


当然市中に出回るお金の量が増減しますので、景気に大きなインパクトがあります。あるとされているからみんな自己資金で投資を始めるという側面もありますが同じことです。金があまれば投資活動は活発化されます。

国債の買い入れによる金融資産の購入


一般的に量的緩和政策とよばれているものです。量的緩和策は、中央銀行が、景気や物価を下支えするために、マネタリーベースなどの「量」を操作目標として、市場に大量に資金を供給する金融緩和政策のことです。


具体的には、公開市場操作で金融機関から国債を大量に買い入れ、銀行などが日銀に開いている当座預金口座の残高を目標額まで増加させることにしました。
日本では黒田バズーカとも呼ばれています。


この仕組みは非常にわかりずらいので、無限に金を刷ったりやめたりできる中央銀行が無から生み出したお金で株や不動産を買うというイメージで充分です。


中央銀行の資産買い入れ額が増えれば景気が良くなる(かは証明できていないが、株価は少なくとも上がる)。減らせば景気は悪くなる。この量を絶妙に調整していくことで物価の安定を図ります。

ではFRBや日銀はどんなデータを基に景気がいい悪いを判断して、金融政策を決定するのか?具体的な指標を次回書きたいと思います。

この辺りは難しいのでなかなかうまく説明できていないと思います。是非ご質問をいただければと思います。

ではまた

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