はじめに
どうも
毎度生意気なタイトルで申し訳ございません。
端的なタイトルだと長さが足りず、SEOに引っ掛かりにくくなってしまうんですよねえ…
難儀なものです。
気分を害された方はごめんなさい。
本題です。
最近、ラインで始めた無料相談でよく聞かれるとこがあります。
それは、米国株で資産形成する際に、為替リスクがあるが、どのように考えればいいのか?
ということです。
今回は為替リスクについて書いていきたいと思います。
為替リスクとは何か?
一般的に言われている為替リスクは以下になります。
為替リスクとは、為替相場の変動によるリスクのことをいいます。日本の通貨である「円」と外国の通貨の「外貨」の交換相場である為替相場は様々な要因で変動するため、外貨建て資産を保有していると為替変動により損益が発生します。例えば1ドル=100円で1万ドル購入(支払額は100万円)した場合。1ドル=110円の円安(円の価値が下がる)になった場合は110円×1万ドル=110万円となり為替利益がでますが1ドル=90円の円高(円の価値が上がる)になると、90円×1万ドル=90万円となり為替差損が発生します。
東海東京証券HP
長々と引用しましたが、株式の購入時点から円高になれば損が出るし、円安になれば得をするということです
FPとしての為替リスクに対する模範回答
私も所属する日本FP協会様の為替リスクに対する回答が以下になります。
日本以外の国への投資ですので、最終的な投資の結果は為替レートの変動の影響を受けます。つまり、日本円と投資先の国の通貨との間の為替レートが、投資開始時点に比べて、配当や利金、売却といった現金化時点で円高になると、当初想定の「円」での利回りを得られません。逆に、円安になると当初想定以上の利回りを得ることが出来ます。
また、円を外国の通貨に両替した時や、外国通貨を円に戻すときに為替手数料が発生するため、為替レートだけでなく、手数料がいくら発生するのか把握することも大切です
実務では、「円高円安どちらに進むかは誰にも分からないので、分散をしましょう。
だからドルでも一部の資産を持ちましょう。」
というのが、誠実なFPの方の主張でしょう。
2億%正しいし、合法的な言い方です。
そう、名目レートではね。
今からFP的には間違った言い方をします。
投資家としては100%正しい自信ありです。
通貨は名目だけ見ていても意味がない。
皆さんが日々テレビのニュースとかで耳にする「1ドル110円で円高が進行しています。」というのは実は名目レートというもので、単純な交換レートの値になります。
旅行で1万円をドルに換えると何ドルになるというのはこの名目レートで十分です。
ただし、長期積み立てを県とする際は、「実質実効為替レート」を必ず確認してください。
資産形成などの長期で見る場合は、この「実質」「実効」という2つのキーワードが重要になってきます。
ごちゃごちゃ用語の説明が長くなる前にめっちゃ短くまとめるとこうです。
今、マクドナルドに行って、ビックマックをアメリカで買うとして
1ドル=100円の為替レートの1個当たり2ドル=200円だとしましょう。
為替レートが全く動かなかったとしても、100年後、あなたがアメリカでビックマックを200円で買える確率は限りなく低い。」ということです。
これからそれぞれを確認してきたいと思います。
実効為替レートとは
日本銀行の定義では実効レートを以下のように説明しています。
実効為替レートは、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは捉えられない、相対的な通貨の実力を測るための総合的な指標です。具体的には、対象となる全ての通貨と日本円との間の2通貨間為替レートを、貿易額等で計った相対的な重要度でウエイト付けして集計・算出します。
日本銀行HP
簡単に言うと、ある国の通貨の価値を貿易比率等を用いて加重平均して算出し、相対的な通貨の強弱を把握するための指標です。
実効為替レートの数値は、基準年を100とし、基準年に対する変化率を示しています。例えば、米ドルの実効為替レートが110の場合は、基準年から、米ドルが相対的に10%増加したという意味になります。
この実効為替レートをチェックすると、2つの国の間の通貨ペアのレートの値動きだけでは把握できない通貨の相対的な強さを把握することができます。
詳しくは下記HPで詳しく説明されているので参照してみてくださいね。
実質レートと名目レート
また、インフレ率の差によっても通貨の本当の強弱は影響を受けます。
インフレ率を加味したものが「実質」
何も手を加えていないものが「名目」と表現されます。(朝のニュースでやってるやつです。)
つまり下記の計算式でドル円の実質為替レートを計算することができます。
[円ドル実質為替レート=円ドル名目為替レート×アメリカ物価指数÷日本の物価指数]
時間のある時に「ビックマック指数」とググってみてください。イメージしやすいかと思います。
為替リスクは為替差損益だけか?
インフレ率(国の成長率)や貿易、通貨の購買力が変動しますよね?
だから、名目為替レートだけ追いかけてても、ダメですよ。という話をしましたが、まだあります。
為替リスクは本当に為替差損益だけでしょうか?
名目レートが円高になると日本株の多くは輸出産業ですので、不利に働き株価が下落します。
円高時には、米国株の円換算の評価額も下がってしまいます。
何が言いたいかというと、為替リスクが怖いといっても、為替変動に起因する資産額の変動=為替リスクとした時に、日本株で持ってても為替リスクはモロに喰らいますよ。ということです。
下記は、ドル円の名目レートと日経平均の推移ですが、見事に逆相関になっていることがわかります。
これは日本の株式が時価総額が大きい企業は輸出産業が多く、為替が円高に振れると収益が悪化する傾向にあることを反映している(もちろんそれだけではない。)結果といえるでしょう。
円高は為替リスクよりも、日本株の暴落の方がよっぽど怖いと思いませんか?
90年に35,000円を付けた日経平均が、15年後のリーマンショックで10,000円を軽く割っているということは資産が1/3になってしまったということですからね・・・合掌
大事なのはリスク分散
どこまで行っでリスクはつきもので、リスクのことばかり考えてしまうと夜も眠れなくなってしまいます。
朝起きたら会社潰れてるかもしれませんから。
通勤途中に交通事故に合うかもしれません。
だから大事なのは、考え得るリスクに備える。
①どのパターンが来ても、動けるように余剰資金を作っておく。(ドル円両方で)
②ポートフォリオ内のアセットアロケーションの相関を下げる。
③初心者こそ、オプションや仕組債によるヘッジで下落に備える(勉強必要)
もっと具体的には、SP500にドル建てで投資するとしたら、円高になったら上がる株を買う。
(個別銘柄はオフィシャルに言えませんので、こちらから個別にご連絡下さい。)
仕組債やオプション取引で下落局面にも耐え得る仕組みを取り入れる。
いずれにせよ、相場ウォッチが絶対必要です。
最後に
厳しいことを言いますが、投資をしないという人はこのブログを読んでいないので、論外として
〇〇さえやっておけばOKという投資はこの世の中に存在しません。
世界最強の指標S&P500でもゴールドでも万能ではないのです。
以前書いたS&P500の説明は下記になります。
人は弱いので楽なほうへ流れます。
しかし、残念ながら、甘い言葉に騙される馬鹿で怠惰な人は業者の金ヅルとして都合がいいだけです。
投資の世界は、血で血を洗う殺し合いです。
あなたが高く買って相場を必要以上に吊り上げたら、私はその倍の額で売りを浴びせます。
生半可な覚悟で始めたらニーサだって大損することになります。
私を含め、多くの投資家は「相場に無知でリスク許容度もわきまえない、ヨチヨチ歩きの新米の銭」を養分に資産を増やしたいと考えています。
自分の頭で考えて、常に情報を収集出来る方だけが生き残ります。
魚はあげられませんが、魚の取り方ならいくらでもお教えできます。
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追伸
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ではまた
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